35歳共働きママののほほ~んマタニティ&育児日記

~妊活を乗り越えて、ついにママになりました!!~

薬剤師ママが教える ~赤ちゃんへの粉薬の飲ませ方のちょっとしたコツと工夫~

赤ちゃんが病気になってしまい、病院からもらったお薬を飲ませることになった時、

「お赤ちゃんにどうやってお薬を飲ませるの?」

「食後?赤ちゃんにはいつ飲ませたらいいの?」

と、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そこで、そんなパパやママ達の疑問を解消するための

薬剤師による『赤ちゃんへの粉薬の飲ませ方』のちょっとしたコツ工夫をご紹介します。

 薬のイラスト「粉薬」

【目次】

 

先日、生後7ヶ月になったベビちゃんは、初めてお薬を飲むことになりました。

前回の記事「家族そろって風邪」の前に、胃腸風邪にかかってしまったのです。

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泣いてる時は、無理矢理飲ませないで

 医師の指示通りに用法、用量を守って薬を飲ませることはとても重要です。

しかし、泣いているときに無理矢理飲ませると、お薬が気管に入ってしまう可能性があります。

そのため、赤ちゃんが泣いている時は、お薬を飲ませないようにしましょう。

そして、上手に飲めたら、褒めてあげましょうね。

 

 粉薬の種類は4種類

粉薬には、「散」、「細粒」、「顆粒」、「ドライシロップ」の4種類があります。

散剤は粒状に製法されたものではないもので、細粒と顆粒は粒状に製法されたものです。

「ドライシロップ」は、日本薬局方では、シロップ剤(液体のお薬のこと)として区分されており、水やぬるま湯を加えることでシロップ剤となる顆粒状または粉末状の製剤のことです。

つまり、名前の通り、シロップ剤をドライ(乾燥)させたのが、ドライシロップ剤なので、状況に応じて散剤としてもシロップ剤としても使用できるのです。

 

小児向けの医薬品はドライシロップが主流

 最近は赤ちゃんや幼児に飲ませるお薬は、粉薬で出されることが多いですね。

私が子どもの頃はシロップ剤という液体のお薬が主流で、何とも言えない微妙な甘さと苦味が混ざった味がすごく嫌だったことを記憶しています。

もちろん今でもシロップ剤は存在していますよ。

しかし、最近は〇〇ドライシロップという粉のお薬が主流になっています。

小児向けの医薬品に多く、抗生物質のほとんどがドライシロップですね。

 

ドライシロップは、他の剤型に比べて水に溶かすことを想定してつくられているため、比較的飲みやすくなっています。

また、飲みやすいようにイチゴやバナナなど甘い風味でコーティングされているものがたくさんありますよ。

 

赤ちゃんへの粉薬の飲ませ方

おすすめの飲ませ方は、粉薬を少量の水などで練ってペースト状にして飲ませる方法です。

では、手順をみていきましょう。

  1. 1回分のお薬を用意します。
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  2. 小皿などにお薬を出します。私はシリコンカップを利用しました。
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  3. 水やぬるま湯を2、3滴垂らし、練って耳たぶ程度のかたさに練ってペースト状にします。
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  4. お薬を指ですくい取り、赤ちゃんの頬の内側、もしくは上あごに塗ります。
    味覚が敏感な舌の上に乗せると、吐き出してしまうことあるため、気をつけましょう。
    離乳食が始まっている赤ちゃんは、離乳食と同じスプーンであげてもいいですよ。
  5. 唾液だけでも自然に飲み込みます。
    母乳、白湯や麦茶を飲ませてあげてもいいです。

 

ポイントは、

  • 水で練ってペースト状にする
  • お薬を舌の上にのせない

 

お薬が口の中に残ってしまう場合には

 お薬を上手にゴクンと飲み込めずに、お薬が口の中に残ってしまうこともよくありますよね。

小児用のお薬の多くは、飲みやすいようにイチゴやバナナなど甘い風味でコーティングされています。

しかし、お薬が口の中に残ってしまうと、この甘いコーティングがとれて苦みを感じる成分がむき出しになってしまいます。

そして、お薬を飲むことを嫌がってしまいます。

 

そんな時の他の味を加えてごまかしてしまう方法を2つ紹介します。

 

1 .家にある食べ物や飲み物に混ぜる方法

離乳食がある程度進んでからになりますが、、、

おすすめは『チョコレートアイス』です。

お薬の中には、酸味のあるジュースやヨーグルトでは苦みが増してしまうものや、粉ミルクや牛乳に含まれるカルシウムなどの成分と反応して体内に吸収されにくくなってしまうものもあります。

お薬には、食べ物や飲み物との相性がありますので、薬剤師にご相談ください。

 

ポイントは、

  • ミルクに混ぜない
    (ミルクの味に違和感を覚えて、ミルク自体を嫌がってしまうことがあります)
  • お粥、ご飯などの主食や豆腐などに混ぜない
    (味に違和感を覚えて、その食品自体を嫌がってしまうことがあります)
  • 熱い食品に混ぜない
    (お薬の成分が変質してしまう可能性があります)

 

2.市販のお薬ゼリーに混ぜる方法

離乳食中期(7ヶ月頃)以降の乳幼児向けになりますが、市販の『お薬ゼリー』は大変便利です。

有名なのは龍角散の『おくすり飲めたね 』ですね。

お薬をゼリーで包むことが出来るように作られているため、飲みやすくなります。

ローカロリー、ノンシュガー、ノンカフェイン、ノンアレルゲンで、合成着色料や保存料は一切使用されていません。

味は、ピーチ、いちご、ぶどうがありますが、一部の抗生物質などお薬によっては相性が悪いものもあります。

味を選ぶ際には、薬剤師に相談するといいですね。

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そのため、抗生物質などの苦い粉薬におすすめなのは、チョコレート味です。

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食後、食前などの用法は守ったほうが良い?

赤ちゃんの場合、飲み方が「食後」と指示されていても、食事や授乳の時間がずれたり、赤ちゃんの体調や機嫌が悪くて思うようにとれないことはよくあります。

食欲はあっても、授乳や離乳食でおなかがいっぱいになってしまって、お薬が飲めなくなってしまう場合もあります。

おすすめは、食事前の空腹時に飲ませることです。

または、食事に関係なく大体の時間(朝昼夕)を決めて飲ませることです。

赤ちゃんは、食事や授乳の有無にかかわらず、薬を飲んでもらうことを重視しましょう。

 

お薬の間隔はどのくらいあけるとよい?

理想は、決められた時間に飲むことですが、育児中はなかなか思うようにいきませんね。

1日の飲む回数によってこのように間隔が空いていればよいと言われています。

  • 1日1回・・・8時間
  • 1日2回・・・5~6時間
  • 1日3回・・・4時間

内服の間隔はある程度は時間の融通がききますので、あまり神経質にならないようにしましょう。

 

 

まとめ

 赤ちゃんにとっても、パパやママにとっても慣れないうちは、初めてのお薬は大変です。

しかし、ママが緊張したり必死になって怖い顔になってしまうと、赤ちゃんにも伝わって不安になり、上手く飲めなくなってしまいます。

にこやかに、リラックスした状態でお薬を飲ませてあげてくださいね。

「風邪を治すために、お薬飲もうね~」と赤ちゃんに伝えることも大切です。

そして、上手に飲めたらいっぱい褒めてあげてくださいね。